343の法則ってご存知ですか?
343の法則とは、職場には「自分に対して好意的な人30%・中立な立場の人40%・好意を持っていない人30%」が存在するということ。
例えばあなたに10人同僚がいたら、3人はあなたのことが好きで、4人は中立、そして残りの3人はあなたのことが嫌い(好きではない)なのです。
こうやって見てみるとなんとなく悲しい気持ちになりますが、世界の大谷翔平選手にもBTSにもアンチが存在するように、万人に好かれるというのはなかなか難しいもの。
でも、職場の人間関係は良いに越したことはないし、できれば1人でも多くの人に好意を持ってもらいたい!そう思いますよね。
ということで今回は「転職」に的を絞り、転職先でのより良い人間関係の築き方について私の経験を元にシェアしていこうと思います。
「転職したいけど新しい職場での人間関係が不安」「転職先が決まっているけど、うまくとけこめるか心配」という方にぴったりな内容になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!
私が書いています↓
はじめに
今回この記事を書こうと思ったのは、他でもない私が職場の人間関係を超重要視するタイプだから。
大学卒業後10年間で4回転職を経験しましたが、幸運なことに行く先々で出会いに恵まれ、一生の友達もできました。
しかしながら、苦手な人・嫌いな人がゼロだった訳ではありません。
その経験から、毎度転職する度に前日は眠れないほど次の場所での人間関係を不安に感じていました。
それは私がHSPという気質を持っているから、という理由もあります。
相手の感情の変化に敏感で、物事の大小関係なく深く考えすぎるこの性格。
よくそれで4回も転職したな、と自分で自分を理解できないところもあります。笑
ただ、そんなHSPの私だからこそ気づくことのできた「転職先でより良い人間関係を築く方法」を今回は9つ紹介します。
①あいさつは自分から。基本を絶対に外さない
中学高校の時に、バレー部やバスケ部が廊下で先輩を見つけると大きな声であいさつしていたのを見たことがあると思います。いや、もしかしたら自分がしていたかも。
転職先での第一発目は、「大きな声で自分からあいさつすること」
初めて顔を合わせる人には名前もしっかり伝えましょう。
そんなの誰でもやっていると思われがちですが、自発的にあいさつをしたり、礼儀を大切にする人は少ないものです。
そして初日だけではなく、2日目も、3日目も、自分からすすんであいさつし、あなたの顔と名前を覚えてもらいましょう。
第一印象はとっても大切。言うまでもないかもしれませんが、あいさつは基本中の基本です。
(でも、本当に学生みたいに廊下の端から端まで聞こえる大声であいさつしなくてもいいからね。笑)
②発言は3割に抑え、余計なことを言わない
中学生の頃の体育会系の部活って、1年生の発言権はゼロに等しくなかったですか?
意見を言えた記憶なんて全くありません。
そう。転職したあなたは、中学校の体育会系部活の1年生。
転職初日からバリバリ自分の力を発揮し、発言もしていきたいと思うかもしれませんが、最低1週間は1年生の気持ちで過ごしてみてください。
というのも、良かれと思って発言したことが、後々足元をすくわれるのを目の前で見たことがあるから。
自分が新人だから舐められたくない、キャリアを積むための転職なのだから自分をもっとアピールしたいという気持ちはわかりますが、自分の能力やスキルを発揮することは、より良い人間関係の上に成り立つもの。
言うんじゃなかった…と後で後悔しないよう注意を払い、発言量も3割程度にとどめましょう。
(転職序盤から愚痴を言うのはもってのほか!同調を求められてもうまく流しておきましょう)
③早い段階で仲のいい人を固定しない
年齢が近かったり、席が近いなど、どうしても早い段階で仲良くなる人は決まってくるもの。
しかし、早い段階で仲のいい人を固定するのは少々お待ちください。
転職した最初の頃は、職場の人間関係や力関係、暗黙の了解などをインストールする期間。
そんな時に固定された人で仲良くなってしまうと、その人の価値観に影響されやすく、それを通してあなたも物事を見るようになります。
例えば、仲良くなった同僚が上司のことをよく思ってなかったとします。
ランチなどで同じ時間を過ごしているうちに、上司の愚痴を聞かされることになるでしょう。
そうすると、上司のことをその同僚の発言のフィルターを通して見てしまい、あなた自身もその上司に対して見る目が変わっていきます。それがとても危険。もしかしたらその上司は同僚が思っているほど嫌な上司ではないかもしれません。
だからこそ職場の色んな人の意見や価値観にふれることが大切。
早い段階で仲のいい人を固定してしまうと、見えるものも見えなくなってしまうかも。
④しっかりと人間観察をする
転職後1週間は自分のことをするのに精一杯。
少し余裕の出てくる2週間目からは人間観察に徹しましょう。
1週目で大体のパワーバランスや職場の雰囲気、暗黙の了解などがわかるもの。
それを元に上手な身の置き方、相手への接し方を模索しましょう。
良い人間関係を築くためには、自分を相手にうまく対応させていくことも大事。
これは八方美人でもなんでもなく、新しい環境をサバイブしていく知恵です。
ただ、そんな中でもパワーを持っている人だけに媚を売ったり、発言力が強い人だけに従うのはおすすめできません。
その城は崩れかけている場合もありますし、そういう行動は他の同僚からよーく見られています。
パワーを持っている人が何ヶ月か後に力を失っている、なんて大いにあること。
何度も言うようですが、早い段階で仲のいい人を固定するのは禁物。
しっかりと人間観察をして、自分の目で確かめ、選択し行動しましょう。
⑤相手も警戒していることを理解する
転職前日には眠れないほど不安になり緊張するけれど、実は転職者を受け入れる側も不安を感じ、緊張しています。
「新人さんはいい人だといいな」「どんな人なんだろう」と受け入れる側の先輩たちも思っているのです。
面接の時の印象やどんな人だったかということは、あなたが入社する前からなぜか情報交換されています。風通しのいい職場なら尚更でしょう。
最初は少し牽制し合うのは当たり前。お互いに不安や緊張を感じ、警戒しているのですから。
だからこそ、転職する側の私たちが積極的にあいさつし、コミュニケーションをとり、相手の心を開いていくことが大切。
先輩たちに期待を超える感動を与えちゃいましょう。
⑥メモをとる
こんな当たり前のこと!と思ったあなたは最初から優秀な人です。ここは飛ばしてください。
ただ、当たり前のことをできていない人は実はたくさんいます。
転職初期は仕事を教えてもらい、覚えるのが1番大変。ですが、先輩たちも自分の時間を削ってあなたに仕事を教えてくれているのを忘れてはいけません。
もしかしたらあなたを対応している間に契約が1件取れたかもしれない。
そんな大切な時間をいただいているのだから、メモをとりましょう。
これは自分のためでもあり、教えてくれる人のためでもあります。
一生懸命話を聞いてくれ、メモをとる姿は先輩たちの「自分の時間を使ってよかった」という気持ちに繋がります。そして次も快く相談に乗ってくれるはずです。
(スマホにメモするのではなく、ノートとペンでメモしましょう。全然印象が違います。ってそんなことする人いない…よね?)
⑦雑用をすすんでやる
雑用=お茶汲みやコピーを取る、ことではありません。
ここでいう雑用とは、自分の能力を発揮できそうなことや、人脈に繋がりそうなこと。
私は現在少し特殊な場所で働いているのですが、入社してまだ日も浅い頃、上司からドライバーを頼まれました。
それがきっかけでその後も2回ほど頼まれることになるのですが、ドライバーをしたことで普段なら会うことのできないほど上の役職の人と接することができ、名前を覚えてもらえた、という経験があります。
そのことが今後どのようにうまく繋がるかは未知数ですが、最初のうちは少し損得勘定があってもいいので(もちろん損なことは絶対しなくていいです)雑用はすすんでやると何かプラスなことが起きるかもしれません。
⑧合わない人がいることを肝に銘じる
4回の転職でたくさんの素敵な同僚に恵まれ、私は本当にラッキーだったと思います。
しかし、そんな中にもこの人苦手だな。むしろ嫌い!という人もいました。
私たちも人間なので、合う合わないは必ずあります。
女性同士になるとそれ以上に複雑な何かがあったりして、人間関係の難しさを感じるところではありますが、合わなくて当たり前。たまたま同じ職場でたまたま同じ時期に働いている。ただそれだけのことです。
363の法則にもあるように、職場の30%の人はあなたに好意を持っていないのです。
ただ、そんな人にもあなた自身は優しくありましょう。
あいさつもするし、お礼もちゃんと言う。
同じ土俵に立ち、相手にする必要は全くありませんが、大人として社会人として最低限の礼儀を尽くすのが賢い選択です。
⑨石の上にも3年、いや3ヶ月
転職して間もない頃は、大きな砂漠にポツンとひとり置き去りにされた気分になります。
わからないことがわからないし、新しい環境で心身ともにストレスを感じます。
だから、少しのミスやコミュニケーションの相違があると、通常の100倍くらいダメージを受けるし落ち込みます。
あの人たちがコソコソ話しているのは私のことなんじゃ…?と疑心暗鬼にもなります。
しかし、石の上にも3ヶ月。3ヶ月もすると慣れてきます。
仕事も覚えられるし、新しい環境にも馴染んでこれるし、あなたを取り巻く生活環境も順応します。
私は以前、2023年にニュースを賑わせた某Bモーターというところで働いていました。
報道の通り、パワハラめいたことは当たり前に行われていました。女性も例外ではありません。
会社全体がストレスの塊みたいなものだったので、人々の神経はいつも殺気立っており、人に優しくするなんて余裕もありません。
私は転職した当初、どえらいところに来てしまった。なるべく早く次を探そう。明日にでも辞めてやる!という気持ちで日々働いていましたが、石の上にも3ヶ月どころか結局2年近く働いていました。
そして極め付けは退職する日、寂しさすら抱いていたのです。
ブラック企業で我慢して働くことを推奨しているわけでは全くありませんが(むしろ一刻も早く辞めてください)あんなメチャクチャなブラック企業でも、3ヶ月いたら慣れるし情が湧くのです。
だからまずは3ヶ月。もしダメなら次を探しましょう。
あなたに合う場所は必ずあります。
おわりに
こうやって書いてみると、私がシェアした方法はとても体育会系な考え方だと感じます。
あいさつ、礼儀、公平性、忍耐力。どれも部活で学んだこと。
社会に出ても部活かよ、と若干うんざりな気持ちになりますが、とはいえ仕事は部活よりもはるかに責任が大きく、影響する範囲もぐんと広がります。部活よりもつらいのです。
だからこそ、より良い人間関係はとても重要。
1日の3分の1を過ごす職場が嫌で嫌でしょうがないのはツラ過ぎる。
あと30年は働かないといけないのに、いつまでも職場の人間関係を気にして過ごしたくない。
冒頭にも書きましたが、私はHSPという気質を持っているため、人間関係に関しては特に敏感で繊細です。
人の感情や職場の雰囲気で自分のメンタルが左右されると言っても過言ではないくらい、それほど人間関係を大切にしています。
そんな私が編み出したサバイバル法。
みなさんのお役に立てば幸いです。
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